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木型アアルトベースに 限定グラデーションカラーが登場
アルヴァ・アアルトの生誕125周年を記念し、2023年末に北欧で登場した新色、グラデーショングレー。木型を使用した1000点限定の特別なベースがとうとう日本にも登場。フィンランドのイッタラガラス工場でひとつひとつマウスブローで制作された色も形も個性的なユニークピース。ふたつとして同じものがない、アートピースはイッタラ 表参道ストアと公式オンラインストアでの先行発売です。
フィンランドを代表する近代建築/デザインの巨匠、アルヴァ・アアルトにより1936年に発表されたデザインからなる、アルヴァ・アアルト コレクション。流れるような有機的なフォルムはフィンランド デザインの象徴ともいわれ、世界で最も有名なガラス作品のひとつです。モチーフは、フィンランドにある湖の形や、白樺の根本付近の断面のフォルムなど、諸説存在すると言われています。
今回登場するのは今までにないクリアからグレーにかけて移り変わる美しいカラー、グラデーショングレーの特別なベース。木型を使用した140㎜の使いやすいサイズ、世界限定1000ピース、シリアルナンバー入りの貴重なアイテムです。
高さ140㎜のサイズは1937年のパリ万国博覧会で初めて登場以来1960年代にかけて生産されました。定番としては展開しておらず、特別な機会に都度、限定品として登場しています。今回登場するグラデーションカラーのベースは1000点のみの限定となります。
今回登場するのは今までにないクリアからグレーにかけて移り変わる美しいカラー、グラデーショングレーの特別なベース。木型を使用した140㎜の使いやすいサイズ、世界限定1000ピース、シリアルナンバー入りの貴重なアイテムです。
高さ140㎜のサイズは1937年のパリ万国博覧会で初めて登場以来1960年代にかけて生産されました。定番としては展開しておらず、特別な機会に都度、限定品として登場しています。今回登場するグラデーションカラーのベースは1000点のみの限定となります。
イッタラが誇るクラフトマンシップ
フィンランド南部、イッタラ村のガラス工場の熟練の職人たちは、今日もアアルトベースをひとつひとつマウスブローで制作し続けています。
ひとつのベースの制作には、7人の職人がかかわり、制作工程には約30時間を費やします。ガラスの炉から取り出したガラスの種をホットワークの職人がひとつひとつマウスブローで吹いたのち、コールドワークの職人がカット、数回の研磨を経て商品が生まれます。仕上がる作品は、制作した職人と同じように、ひとつひとつに個性が宿る唯一無二のアートピースと言えるでしょう。
ひとつのベースの制作には、7人の職人がかかわり、制作工程には約30時間を費やします。ガラスの炉から取り出したガラスの種をホットワークの職人がひとつひとつマウスブローで吹いたのち、コールドワークの職人がカット、数回の研磨を経て商品が生まれます。仕上がる作品は、制作した職人と同じように、ひとつひとつに個性が宿る唯一無二のアートピースと言えるでしょう。
グレーの色合い
ガラスの色と素材についての専門知識を持つイッタラですが、アアルトベースにグラデーションの配色を導入したのは今回が初めてです。ベースの上部はクリアですが、底にかけて徐々に濃いグレーの色合いとなっています。
このグラデーションの色を表現するには多くの工程が必要であり、職人がもつ熟練の技術が重要な役割を果たします。吹き竿の先端にクリアガラスの塊をとり、グレーの色ガラスの塊をその上にとります。そしてふたつのガラスの塊が融合し、境界線が消えるように1250度まで熱が加えられます。 最も難しい工程は、グラデーションカラーの色のバリエーションのコントロールです。そもそもグレーのガラスの色に濃淡があるため、クリアのガラスの割合の加減で、ベースはひとつひとつ個性的なグラデーションカラーになります。
このグラデーションの色を表現するには多くの工程が必要であり、職人がもつ熟練の技術が重要な役割を果たします。吹き竿の先端にクリアガラスの塊をとり、グレーの色ガラスの塊をその上にとります。そしてふたつのガラスの塊が融合し、境界線が消えるように1250度まで熱が加えられます。 最も難しい工程は、グラデーションカラーの色のバリエーションのコントロールです。そもそもグレーのガラスの色に濃淡があるため、クリアのガラスの割合の加減で、ベースはひとつひとつ個性的なグラデーションカラーになります。
木型
アアルトベースが1930年代に登場した際には、マウスブローでの制作には木型が使われていましたが、1950年代ごろには大量に安定した品質の商品を作ることができる金型が取って代わっていきました。木型は現在、特別な商品に使用されています。
イッタラ村のガラス工場の職人たちは、木型でガラスを吹くことをアート制作に例えています。
木型を使って商品を制作するのには、かなり精度の高い技術が求められます。木型は、熱いガラスの塊が木の表面に触れるたびに焼け燃え、少しずつかたちが変化していきます。そのため、1つの木型を用いて作ることができるアイテムの数量は非常に限られています。
金型を用いる場合には、ガラスの種を金型に吹き入れ、そのまま冷却することができますが、木型を用いる場合1000度を超えるガラスの塊が木型の表面に長時間触れると木型が燃え尽きてしまいます。木型を使用する場合はガラスの塊を型から持ち上げ外しながら何度か再度吹き入れ、デザインのシェイプを維持しながら徐々に冷却していきます。
木型は地元産の樹木で作られ、イッタラガラス工場の木工職人による手仕事で精密に制作されています。
イッタラ村のガラス工場の職人たちは、木型でガラスを吹くことをアート制作に例えています。
木型を使って商品を制作するのには、かなり精度の高い技術が求められます。木型は、熱いガラスの塊が木の表面に触れるたびに焼け燃え、少しずつかたちが変化していきます。そのため、1つの木型を用いて作ることができるアイテムの数量は非常に限られています。
金型を用いる場合には、ガラスの種を金型に吹き入れ、そのまま冷却することができますが、木型を用いる場合1000度を超えるガラスの塊が木型の表面に長時間触れると木型が燃え尽きてしまいます。木型を使用する場合はガラスの塊を型から持ち上げ外しながら何度か再度吹き入れ、デザインのシェイプを維持しながら徐々に冷却していきます。
木型は地元産の樹木で作られ、イッタラガラス工場の木工職人による手仕事で精密に制作されています。
フィンランドデザインのパイオニア
アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、フィンランドの近代建築とデザインの巨匠として知られています。アアルトは、1921年にヘルシンキ工科大学で建築学の学位を取得した後、デザインの世界で頭角を現し始めました。1924年に建築家仲間のアイノ・マルシオと結婚し、国際的なデザイン作品の数々を築くパートナーシップを築きました。アアルトは、その輝かしいキャリアの中で、コンサートホールや美術館、大学、図書館といった大きな公共施設から、世界中の個人宅をデザインしました。アアルトの家具やライフスタイルアイテムのデザインは、彼の建築作品から有機的に派生しています。
自然・機能・美
アアルトは独自の美学でフィンランドデザインとは何かを定義し、世界に広めました。アアルトのデザインの特徴は、自然との調和、機能主義と美しさ、細部への優れたこだわり、そして素材の独創的な使用などに見られます。1937年には世界的にも知名度が上がり、ニューヨーク近代美術館ではイッタラのアアルトベースが常設コレクションのひとつとして展示されています。
波(AALTO)を起こす
1936年、アルヴァ・アアルトが手がけたベースのデザインは、カルフラ・イッタラ・ガラス・デザイン・コンペティションで1位を獲得しました。シンプルでありながらダイナミックで流れる波のようなデザインは、フラワーアレンジメントにも理想的な使いやすさを備えながら、ガラスが持つ美しさや輝きが引き立つもの。当時主流だった装飾が多いデザインとくらべて革命的なものでした。
1937年のパリ万国博覧会でデザイン画から生まれたガラスベースのコレクションが初公開されると、瞬く間に世界的なセンセーションを巻き起こしました。現代フィンランドを代表するデザインであり、今日もイッタラの象徴的存在であるアルヴァ・アアルト コレクションのベースは、世界で最も有名なガラス作品のひとつでもあります。 今もなお、フィンランド南部のイッタラ村にあるガラス工場でひとつひとつ、マウスブローで制作されています。