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アルヴァ・アアルト生誕125年 アーカイブより記念コレクション登場

2023年はアルヴァ・アアルト生誕125周年

2023年、イッタラはアルヴァ・アアルト生誕125周年を記念して、1936年に発表されたアルヴァ・アアルト コレクションのベースを復刻、発売します。今まであまり目にすることがなかったデザインのベースは現代人が使いやすいサイズに生まれ変わり、1930 年代当時の4色で登場。四季折々の花を楽しんでいただくことが出来るようになります。

フィンランドデザインを象徴する存在

フィンランドを代表する建築家でありデザイナーのアルヴァ・アアルトは、1936年に開催されたカルフラ・イッタラ ガラスデザインコンペティションのために、ガラスアイテムのコレクションをデザインしました。今ではイッタラだけでなくフィンランドデザインを象徴する存在ともなっているこのコレクションは、サイズやモデルの異なるベースやボウルのシリーズで構成された「アルヴァ・アアルト コレクション」と呼ばれるようになっています。

タイムレスなデザインの礎

アルヴァ・アアルト コレクションは1937年のパリ万国博覧会に出品され、国際的なセンセーションを巻き起こしました。当時の装飾的なデザインとは一線を画す、シンプルかつ有機的な造形は、画期的なものだったのです。それから数十年経ち、ベースをはじめとする彼の多くの作品は、フィンランド・デザインのアイコンとなっています。ユニークな美しさのイッタラのアルヴァ・アアルト コレクションは、タイムレスなデザインの礎を築いたのです。

2023年、アアルト生誕125周年を記念して、イッタラはオリジナルコレクションのシェイプとカラーを改めて紹介するとともに、アアルトにインスパイアされた新しいインテリアアイテムを発表します。

アーカイブからのかたち

今年イッタラから発表されるデザインは1936年にアアルトがデザインコンペティションで評価されたスケッチの連作にあるアイテムです。作品 No.9754 のベースは2つのサイズで登場します。オリジナルのデザインに敬意を表して、当時と同じガラスの色が選ばれました。背が高く美しいベース(250mm)は、フィンランドのイッタラガラス工場で木型を使い、手作業で吹き上げられたもの。木型を使うことで、それぞれのベースに、独特の手触りと風合いをもつ個性が加わります。リオブラウン、クリア、クリア 1937の3色で登場するこの特別なベースは、それぞれ 2023個の限定生産。枝物や背の高いお花を生けるのに最適です。
ひと回り小さなベース(180mm)はイッタラガラス工場で、スチール型を用いてひとつひとつ制作されます。すっきりしたシェイプは一輪挿しや小ぶりなブーケに最適。クリア、ホワイト、リオブラウン、スモーキーグレー、クリア 1937の 5 色で登場し、四季折々の花を気軽にお楽しみいただくことが出来るようになります。

こちらのページでご紹介している商品は2023年1月18日(水)よりご案内いたします。

【デザイナー紹介】アルヴァ・アアルト(1898-1976)

アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、近代建築とデザインの巨匠として知られています。フィンランドのクオルタネに生まれたアアルトは、1921 年にヘルシンキ工科大学で建築学の学位を取得した後、デザインの世界で頭角を現すようになりました。1924 年、アアルトは同僚の建築家 アイノ・マルシオと結婚し、生涯にわたるパートナーシップを築き、国際的な数々の名作デザインを残しました。

アアルトは、コンサートホールや美術館、大学、図書館などの公共施設をはじめ、個人住宅を世界各地で設計し、その卓越したキャリアを築き上げました。アアルトの家具やインテリアアイテムのデザインは、彼の建築的な仕事から派生したものです。アアルト独自の美学は、フィンランドデザインを定義し、世界に知らしめることにも貢献しました。

彼のデザインの特徴は、自然との調和、美しさと機能性の融合、細部への優れた配慮、素材の独創的な使用などにみられます。1937 年にはすでにニューヨーク近代美術館をはじめとする国際的な展示会でデザインを取り上げられていました。

1939年のニューヨーク万国博覧会で初公開された「サヴォイベース」と呼ばれていたベースは、そのダイナミックな波状のデザインでたちまちセンセーションを巻き起こし、アアルトの代表作となりました。この伝説的なベースは今ではアルヴァ・アアルト コレクションベースと呼ばれる、世界で最も有名なガラスデザインのひとつであり、イッタラの象徴ともいえるものです。

Alvar Aalto Collection