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イッタラの新しいロゴと書体

2024年 2月、イッタラのロゴが新しく生まれ変わります。

1881年の創設以来 140 年以上に渡り、その時々の時代背景やブランドの状況、デザインの方向性や文化的な影響などを反映し、イッタラはさまざまなロゴに彩られてきました。新しいロゴはグラフィックデザイナー アレクシ・タンミ(Aleksi Tammi)が手がけ、タンミがタイポグラファーのヨーラン・セーデルストロム(Göran Söderström)とともに制作した Aino というフォントも誕生しました。さまざまなブランドやアーティストとのコラボレーションで知られる 2 人のデザイナーが手がけた新しいロゴは、イッタラが誇るクラフトマンシップに敬意を表しながらクリエイティブなビジョンと価値観にあうものになっています。タンミとセーデルストロムは、イッタラのクリエイティブ・ビジョン、価値観、ブランド・ポジションに沿ったデザインを創り出し、クラフトマンシップと革新的なブランドの本質を表現しました。

1881年にフィンランド南部のイッタラ村に設立されて以来、今も同じ場所でガラスづくりをしているガラス工場はイッタラの不朽の遺産、レガシーともいえるものです。1 世紀以上にわたって培われた独自の伝統と歴史、そしてガラスの専門知識により、イッタラはフィンランドデザインの象徴として世界的に認められてきました。現在イッタラの商品の素材はガラスや磁器、テキスタイルなど多岐にわたりますが、そのクラフトマンシップは、フィンランド イッタラ村のガラス工場で作られるマウスブローのガラスに深く根ざしています。

140年以上に及ぶ歴史の中で、その時々の時代背景やブランドの状況、デザインの方向性や文化的な影響などを反映し、イッタラはさまざまなエンブレムやロゴを生み出してきました。1956 年にティモ・サルパネヴァが i-ライン コレクションの箱のためにデザインした赤い(i)マークは時を経てブランドを象徴するロゴになりました。そして時代とともにロゴは刷新されていきました。

新しいロゴは過去のイッタラのロゴ、特に 1892 年のロゴからインスピレーションを得ています。「T」の文字が組み合わされたロゴの文字は、イッタラの過去の歴史的なルーツを表すものでもあります。また、創業年の 1881 年の数字を組み入れることでブランドの豊かな歴史とガラスのものづくりの伝統に敬意を表しています。「A」の文字を中心に据え、美的なバランスをとったすっきりと美しい新ロゴはさまざまな素材で使用されてまいります。

そして地球環境に配慮し、今まで商品につけられてきた(i)ロゴのシールは、今後は廃止されていく予定です。また、「Aino(アイノ)」と名付けられた新しい書体も誕生します。フィンランドデザイン界の女性のパイオニアの一人である
アイノ・アアルトと、イッタラで最も長い歴史を持つアイノ・アアルトシリーズ(1932 年誕生当初の名称は Bölgeblick(ボルゲブリック))に敬意を表し、またイッタラが設立された当時のフィンランドの文化的背景も反映しています。Aino の書体は、読みやすさを損なうことなく、エレガントで多様性がありオリジナリティもあるようにデザインされています。

併せて、143年目を迎えるブランドのカラーとして、イッタラのクリエイティビティの源である、窯で溶融しているガラスの鮮やかな色、ファイアーイエローを採用し、環境に配慮した取り組みを続けるなど、イッタラの革新的な取り組みは続きます。